人材育成を目的とし、行政や民間の技術者、学生を対象に、全7回のオムニバス形式で開催する講義プログラム。現場において風景のとらえる際に役立つ景観工学や景観地理学に関する基本的知識と、土木構造物の景観デザインや景観計画策定の方法論について、「風景のとらえ方・つくり方」(共立出版)をテキストとして解説。

※社会人景観トレーニング(7/24-25)と併せて受講されることをお薦めしています。
本講義は、土木学会継続教育(CPD)プログラムとして認定されています。
   単位数は1回につき2単位です。

福岡開催のフライヤーはこちら【PDF】
熊本開催のフライヤーはこちら【PDF】

【風景デザイン講義に関するお知らせ】

1.第4回と第5回の講義内容の入れ替え
仲間浩一先生の体調不良のため、誠に申し訳ありませんが、
第4回と第5回の講義の順序を入れ替えさせていただきます。

2.第5回(熊本開催)の日程変更のお知らせ
1にともない、熊本での第5回の開催日を
10月7日 → 10月14日
に変更させていただきます。

3.第5回(仲間講師)に色鉛筆をお持ちください。
9月30日(福岡)、10月14日(熊本)に開催されます第5回(講師:仲間浩一)に
参加されます際には、6色か12色程度の色鉛筆を持ってきてください。

4.熊本での会場について
第3回までは熊本大学まちなか工房で開催します。
第4回以降は(株)福山コンサルタント熊本事務所で開催します。

〒860-0842 熊本市南千反畑町1番21号
(株)福山コンサルタント熊本事務所 4階会議室
電話:096−322−4449

※会場お間違えのないようにお越しください。

5.第6回(熊本開催)の日程変更のお知らせ
熊本での第6回(講師:樋口明彦)は、
講師のご都合により10月28日に変更させていただきます。

第6回:10月21日 → 10月28日へ変更

6.第7回風景デザイン講義@福岡会場の日程および会場の変更

日程:10月21日 → 10月28日
会場:601号室 → 604号室

受講生の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。
今後とも風景デザイン講義をよろしくお願いします。
(2009.9.25追記)

福岡開催の会場:アクロス福岡会議室601号室
           第7回のみ アクロス福岡会議室604号室
熊本開催の会場:第1〜3回 熊本大学工学部まちなか工房
           第4〜7回 (株)福山コンサルタント熊本事務所4階会議室

第1回
福岡:2009年7月8日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年7月22日(水) 18:30〜20:30
風景の考え方とデザインの基礎 星野裕司(熊本大学准教授)
 本講義では、風景に対する根本的な考え方と、その風景をデザインしていくための基礎的な事柄( 「カタチ」 「スケール」 「仮想行動」 )を解説する。また、学生主体のデザインシャレットの事例を通じて、デザインプロセスやその留意点を紹介する。

第2回
福岡:2009年8月5日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年8月19日(水) 18:30〜20:30
景観把握の方法と住民参加のデザイン 柴田久(福岡大学准教授)
 本講義では、風景を捉えるうえでの基礎知識「景観把握モデル」「資格を中心とした景観指標」について解説を行う。さらに住民参加の風景づくりを中心に、デザインプロセスの理論と実践について講述する。

第3回
福岡:2009年8月26日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年9月16日(水) 18:30〜20:30
風景を体験する シークエンス景観の魅力 石橋知也(福岡大学助教)
 風景を捉えようとする視覚認知の理論的立場から、実際の空間における「まとまったひとつながりの風景」をシークエンスとして解釈することを試みる。つまり、対象と視点の相対的位置関係から生まれる無数の風景の断片を、歩行などの活動を通して体験としてつなげようとする捉え方について考える。なお、風景の読み解きには博多を取り上げ、さらに橋梁を対象に風景デザインの評価・検証を行う。

第4回
福岡:2009年9月16日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年9月23日(水) 18:30〜20:30
景観法の基礎と景観計画策定のポイント 高尾忠志(九州大学特任助教)
 本講義では、景観法の基本的な枠組みを紹介した上で、官民協働で景観計画を策定した湯布院町や文化的景観の持続を狙った五島市の事例を通じて、景観計画を策定する際に留意すべきポイントについて解説する。

第5回
福岡:2009年9月30日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年10月14日(水) 18:30〜20:30
自然地形の読み方とインフラの組み込み 仲間浩一(九州工業大学教授)
  建設技術者にとって現場の風土理解の基本となるのは自然地理的条件である。この講義では国土地理院の1/25000地形図から分かる自然地理条件の読み取り方法と、そこに組み込まれた交通施設をはじめとするインフラストラクチュアが風景形成に果たす役割について、具体的な地域事例を基に理解することを目的とする。
 ※受講される際に6色か12色程度の色鉛筆をご準備ください。

第6回
福岡:2009年10月7日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年10月28日(水) 18:30〜20:30
歴史的都市景観 その成り立ちと今日的課題 樋口明彦(九州大学准教授)
 近世城下町の構造と今日の都市計画を比較しながら、わが国独自の歴史的町並み景観成立の背景とその保全活用をめぐる今日的課題について考える。事例として唐津、厳原での取り組みを紹介する。

第7回
福岡:2009年10月28日(水) 18:30〜20:30
熊本:2009年11月4日(水) 18:30〜20:30
「つくる」から再び「とらえる」へ 小林一郎(熊本大学教授)
 まず、「特異点探索」の概要を説明する。次に、加久藤トンネルと日野川橋詰広場を事例に対象地の歩き方と「デザイン対象の転換」について考える。最後に、全講義を締めくくるにあたり、「風景のとらえ方」について再び、思いを巡らせたい。